歩きの効能とノート
Digital Minimalism の話のつづき。
歩きながら考え事するのは意味があると Cal Newport は主張する。自分も合意するが、一方で歩きながらの考え事には難しさもある。
自分にとって一番の困難は、考えを積み重ねるのが難しいこと。考えを積み重ねるには、考えが脳の容量を超える前にスナップショットを書き出し形を与える必要がある。自分はこの容量があまり大きくないのでこまめな snapshoting を必要としているが、歩きながらはそれが難しい。結果として同じ事をぐるぐると考えてしまう問題がある。
同じ考えをぐるぐるする問題に自分は苦しめられがち。世間ではこれを自動思考と呼ぶ。自動思考も書き出すことで対処できる。従って考え事をするにあたっては何か書くものがあったほうが良い。
書き出しメディアとしてためしに持ち歩き用の紙のノートを買ってみた。徒歩通勤で持ち歩き、podcast や audiobook を聴く時間を減らして考え事をする。そして snapshot を書き出す。割と良い。以下雑感:
- ハードカバーのノートがよい。膝の上などで書きやすい。カバンには入れず手に持っておくと friction が下がってよい。
- しかしさすがにどこでもノートをとれるわけではない。基本的には公園などいくつかのチェックポイントで書いている。たまにほんとに立ち止まって書くこともある(田舎なので可)。
- 仕事後の帰路が特に捗る。積み残した仕事を振り返り、明日なにしようなどと考える。仕事日記のかわりになる。
- 歩き出し 10 分で考えがまとまり、書き出すと気が済むこともしばしばある。気が済んだら考え事は切り上げて podcast や audiobook を聴く。
- スマホではダメなのだろうか?自分はスマホを the source of distraction だと考える Cal Newport 派なので紙だけど、スマホで良い人もいるとは思う。あと音声でメモできたらかっこいいかもなとも思う。
夏のあいだはいいけれど、冬はどうかな。