My Note Taking 2018

Ask HN: Favorite note-taking software? | Hacker News という定期スレがあったのに釣られて自分のスナップショットを書いておく。あまり参考になる人はいないだろうけれど・・・。

Accepting Google Docs に書いたとおり、自分は仕事のメモはすべて Google Docs に集約した。ただ以前は一つの Docs にすべてを書いていく ChangeLog スタイルだったのを、ChangeLog 的な時系列 doc とプロジェクト単位の記録用 doc に分割した。ここで言うプロジェクトは適当なまとまりのタスク、くらいの意味。細かいファイルが増えまくるのも困るのでバグ修正などは Bug Scrapbook という doc に Section を作って書き連ね、でかくなってきたら別文書に extract する、といった運用をしている。

前に Google Docs は sync がちゃんと動くのが良いと書いたけれども、もう一つの利点として GSuite のサーチが割と使えるのも良さだと気づいた。困ったらとりあえず GSuite でサーチする。すると GMail なり Groups なり Docs なりで書いたものが見つかる。GSuite 色々言いたいことはあるが search  がちゃんとしてるのは面目を保ってる感じがする。


仕事外の記録は Dropbox Paper と Blog を併用している。Dropbox Paper がトータルで Google Docs より良いかは微妙だが、まあ Google 製品ばかりでも面白くないと使っている。たとえば Podcast 用の reading note は Paper. やはり Sync が重要で、会社の昼休みにつけた記録を寝る前に引き継げたりするのがよい。

残りは Blog.

Blog を記録に使うのはイマイチなところもあるが良いところも少しはある。イマイチなところはオフラインに弱いことと遅いこと。ただ Android アプリは offline に対応しているので、自分にとって一番重要な offline usecase はカバーされている。PC もがんばってほしい。そして遅い。これもオフラインの弱さと根は同じ気がする。記録をつけることでなく、文章をウェブに publish するためのツールなのだよな。(といいつつ前に一瞬ためした self-host の Ghost は offline で動くし速いしなか素晴らしかった。でも self-host はしたくないし hosting も高いので諦めた。)

Blog の良いところは、やはり文章を書くには良い体裁だと思うのだよね。雑な箇条書きよりも考えが整理されるし。万一人に読まれると思うと自暴自棄はことは書かない、そして書かないから考えなくなる。自分の潜在的な破滅志向を抑制できてよい。家族持ちが破滅志向よくない。

あと他のメモツールにない大きな利点として blog はスクロールで時系列に記事を skim できる。時系列でスクロールは読み直す手段としてすばらしい。なぜ Evernote とかにないのか謎。

公開する記録としない記録は混在させている。公開するのがデフォルトで、公開しない記録には専用のカテゴリを割りふって弾いている。これはリアルタイムで書いてるブログだと危なっかしくて足枷になるだろうけれど、自分のように年に一回エクスポートして公開する方式だとうっかりの危険は小さい。出す前にざっと眺めるから。


まあブログが特段 note taking に適したメディアだと言うつもりはない。自分は blog というものに多くの時間を費やしてきたせいで思考形態がブログ的になっている、つまり自分がブログというツールの側に適応しているのだと思う。

でもそういうのってあるでしょ。Evernote ユーザは Evernote 的に、Org-mode ユーザは Org-mode 的に、Simplenote ユーザは Simplenote 的に考えているよね。きっと。そういう力があるからこそ、冒頭のスレにいるような人々や自分は謎のこだわりを持ってしまうわけじゃん。