Accepting Google Docs

かつてひげぽんは「妥協して Evernote を受け入れよ」と言った。慧眼。

自分はその教えに従っていたが、諸事情によって受け入れられなくなってしまった。ただ同じ精神があてはまるものは他にもある気がする。たとえば Google Docs. 自分の中で Google Docs は MS Word を Web に持っていっただけの何一つ面白みのないソフトウェアに位置付けられている。Wiki のような Web らしいソフトウェアを大量のエンジニアリング資源で脇に追いやった悪役でもある。

ただ仕事で渋々使っているうちに、実はいいところもあるという事実を受け入れられるようになってきた。まず sync がほぼ完璧に動く。Evernote と違ってそうそう壊れない。Android アプリも当たり前のようにちゃんと動く。オフラインでも使える。デスクトップで使う分にはけっこう速い。ウェブアプリの割にキーボードショートカットが充実している。人々が Google アカウントを持っているおかげで選択的共有が簡単。思想的には気に入らないけれど、手がかかっている分で色々補えてしまう。いっぽう思想的には好みの Workflowy は、こうした基本的な品質で Docs に及んでいない。

試しに今まで Workflowy を使っていた日々の作業記録を Docs に移してみる。一つの文書に追記していくスタイル。Workflowy の柔軟性はないけれど、まあまあ使える。メニューを Compact control 表示に切り替える。Outline を表示する。ページサイズを大きいものに変更し、余白を減らし、等幅フォントを使うようスタイルを調整する。キーボードショートカットを調べ、いくつかの頻出操作を覚える。するとあら不思議、思ったほど悪くない。機密度の高いものも書けるし・・・。

これでよかったのか。なんとなく気まずい。なんとなく納得がいかない。でもきっと慣れる。

仕事の作業記録以外に Docs に移せるものはあるか。たとえば個人的な定期レビューの記録なんかは Docs でいいかもしれない。定型的なもの、頻繁に更新はしないものは Docs で足りそう。段々と移していこう。きっと慣れる。

追記

やはり納得できず、今は Dropbox Paper を同じ目的で使っている。