新聞

左傾の強さを示すゴタゴタに嫌気が差し 2 月におためしで NYT 購読を切ってみたが、また再開することにした。半年しか続かず。


不購読期間中、他のニュースサイトなどを見てみた。

まず paywall のない AP News. 大きなニュースのヘッドラインを眺めるにはいいが、圧倒的なつまらなさがある。文脈の解説とか全然ないし、ガンと取材した厚い記事、社会面的な記事もない(あるが、面白くない)。自分は別に最新ニュースとか興味ないということがわかった。左傾のウザさはなし。

普通だったら高すぎてまず購読しないがなぜか会社が sub してくれている FT. 割と良いが、方向性としては日経新聞なので社会の動向的な記事は少なめ。あとイギリスの会社なのでアメリカと微妙に距離がある。社会面みたいな記事を読む時はどっちの国の話をしているのか気にしないといけない。やや左寄りではあるが NYT のような暑苦しさはなく、ウザさは低め。Paywall が高すぎて free tier ゼロなので、誰にもシェアできないのは若干盛り上がらない。あと仕事ラップトップでしか読めないのは不便。

The Guardian. Paywall がないのはいいが・・・暑苦しい。こんなら NYT でいいやという感じ。最初はぼちぼち見ていたが、すぐ見なくなった。

CNN. テレビ的すぎて辛いのですぐ脱落。

Google News. ひさしぶりに unblock してみたが、やはりパーソナライズの結果としてしょうもないガジェット情報ばかり集まってくるのですぐブロックした。わたくしのしょうもなさを学ばないでいただきたい。ニュースも、結局 paywall がないサイトはいまいちなのが多い。自分はテック以外の興味深いテキストが読みたいのであって必ずしも最新ニュースが読みたいわけではないのだなと再確認した。

興味深いテキストという意味で、たとえば The AtlanticThe New Yorker あたりの雑誌を購読しようかとも思ったが、改めて冷やかすと話が長い割に情報量が少なく、そういえば雑誌ってこういう感じだったな・・・と我に返る。本題を薄く引き伸ばす "eloquent writing" は non-native reader からすると単なる負担。


で NYT. 自分のアメリカ感は NYT によって構築されている部分が多いので、読まずにいるとなんとなくアメリカがよくわからなくなり、落ち着かなかった。FOMO と言われればそれまでだけど、外国人としての所在なさを緩和するため自分に必要な所作なのだと思う。ニュースをガン無視して暮らすとか、その土地で生まれ育って社会に根付いている人にだけ許される贅沢・・・はいいすぎだけども。

あと book review とか parenting とか cooking とか割と見てるな。そういえば。安定した活字源としての期待ってあるよね。こんなに知的に依存しちゃっていいのか不安はあるけど、英語話者としての自分の知性はそんなもんということでしょう・・・。


閑話休題。

色々なニュースサイトをつまみ食いした結果、複数の新聞を購読する人の気持ちがわかった。あれは必ずしも全紙くまなく目を通したいのではなく、各紙の良い記事だけを読みたいのだね。どの新聞にも程度の差はあれよく書けた記事というのが存在する。渾身のスクープかもしれないし、思わぬ切り口の社会面の記事かもしれないし、特別なゲストの op-ed かもしれない。ただ、そういうのは数が多くない。だから複数紙購読しておき、それぞれで話題になっているやつを読む。あるいはソーシャルメディアとかで流れてきた記事を paywall に邪魔されず読む。そういう贅沢 (?) が複数紙購読というものなのだろう。自分ももうちょっとヒマとカネがあったら WP と WSJ あたりも sub したいけど、さすがに高すぎ。それに良い記事だけに限っても読むヒマなさそう。