Mentorship
ふと、若者のメンターとかしてみたら世間の役にも立つし面白いのかな・・・と想像してみる。まえ karino2 が暇つぶしでプログラミング言語を教えていた。そこまでの時間的コミットは自分には全然ムリだけど、たまにメールとか VC とかでお悩み相談にのってあげるくらいでいいなら、どうなのだろうね。
とおもいそういうメンターコミュニティみたいのないのかなとインターネットを探すと・・・ MENTA といサイトがあり、人々は課金していた!いや、課金とかいいんで・・・もうちょっと low key なやつないのだろうか・・・。よくわかってないが bootcamp 的なやつ周辺に通じるキナ臭さに逃げ出したくなる。
社内にもなんかあるっぽいが、そっちはそっちですごい structured な上にテック企業に入ってくるような人べつにチームの外にメンターとかいらないでしょ・・・という気分もあり、英語はかったるいし、まったくやる気にならない。
プラットフォームはさておいて誰を何故メンターしたいのか・・・と考えると、たぶん業界の歪みみたいなのを矯正する手助けをちょっとくらいできないかと思っているからだろうね。アメリカだとマイノリティを支援するコミュニティとかあるけど、そういうかんじで。日本だと人種的弱者というのは目立つ形ではいないから、女性とかの社会的弱者を支援するのがよいのだろうねえ。となると、何らかの女性向けソフトウェア開発コミュニティの中の人に相談してメンターさせてもらう、とかが良いのかもしれない。なんとなく中年おっさんが女性メンターするとか世間の目がきびしそうだけど、日本相手なら物理的距離のおかげでいかがわしさから守られ、無駄に睨まれることもないでしょう・・・。女性以外の構造的弱者、どういうのがあるかねえ日本。貧困とかはあるな。
しかし女性にしろ貧困者にしろ、そういうコミュニティとかどこにあるのかまったく不明。知り合いのそういうの詳しそうな人とか東京オフィスで仕事でそういう系のをやってる人とかに相談するのが良いのかねえ。あんまし会社と接点のあるところでやりたくないけど、自分の専門性とかどうしても勤務先に紐付きがちなので、避けがたい気もする。
もう一つは普段話しているのとは違う人と話すと発見があるのではないかという期待。ただランダムに話し相手を得るのは難しいのでメンターシップという形でならいいかもなという。しかしいざ文字で書いてみると傲慢な発想だね。おまえはツイッターでもしてろという自己批判が頭をよぎってしまう。
とか具体的に考えると段々腰が引けてくる・・・。お前は人のことをメンターするヒマとかあるのか的な・・・。メンターとか気のせいではないか・・・・。
なんとなく自分がいちおう形式的にメンターっぽいことをした現勤務先のことを思い出してみる・・・と、別にメンターとかいらなかったよねあのひとたち。一人はもはや自分より三段階くらい偉くなっており、もう一人はさっさと会社をやめてスタートアップで CTO とかやってる。
自分がなにをメンターしたのかほとんど思い出せないしたぶんほとんどメンターしていないが、たぶん当時の仕事である WebKit なり Chromium なりの残念エリアで時間や体力を無駄にしないように「それは単に残念なだけだよ」的な指摘をしていたのだろうな。それすら必要だったのか怪しいが、ただ眼の前のコードやプロジェクトの残念さを「それは単に残念なんですよ」と教えてあげるのは、その場所に前からいた人ができる数少ない意味のあることに思える。「残念だからほっといたほうが良いよ」ではなく「残念だからなんとか出来たら良いね」といいたいものだけど。前者を言われてもイラっとするだけだったりするじゃん。実力者であれば特に。
更にさかのぼり新卒で入った会社ではすごいメンタリング行為をしていた気がするが、ひたすら謎の偉そうな説教をしていたやんわりとした記憶が・・・黒歴史フィルターによってぼかされてよく見えないですね。たぶんすごい残念なことをしていた気がするけど、若さということでひとつ・・・。
本題にもどると、自分はコミュニティでのメンターシップみたいなものをまったく理解していないので、やるにしてもそういう話について書いたものを読むとかが最初のステップなのかもしれない。