時間予算日記 (16)

このところ妻子の就寝後の夜中に grocery shopping と cooking する機会が増えており、結果として就寝が遅れ、翌朝起きられず課外活動が削られている。

食料(材料、作り置き)の在庫を管理、補充するのは大仕事なのでときどきこうした遅れが生まれるのは仕方ないのだが、自分が買い物や調理をしてしまうとこのリズムがいっそう乱れがちな vicious cycle になり、それは困ったものだ。

なぜリズムが乱れるかというと、自分が買い物なり調理なりに介入することで奥様が在庫を把握できなくなるから。まあ冷蔵庫を見れば理論的にはわかるんだけれど、自分で作るものを決めて買い物をして調理してと End-to-End で担当した場合にくらべメンタルモデルを作りにくく、記憶が薄れがちになる・・・と個人的な体験にもとづき理解している。

これは仕事とかで下手にヘルプをつけられると協調コストでスループットが下がるのに似ている。ヘルプ人員(ここでは自分)がフルタイムなら協調コストも割に合うかもしれないが、片手間ヘルプなのでマネージメントに手間をかけてしまうと本末転倒である。具体的にいうと、食料在庫や調理計画の共同管理をがんばるのは大変すぎる。

こういうときのヘルプの定石は「手離れの良い仕事を引き取る」だと思う。そう思っていままでは朝食の調理を引き取って来たのだけれども、今起きているのは朝食材料の不足や子の弁当の材料および作り置きの不足である。つまり朝飯の調理だけを引き取るのだと不十分なことがある。まあ朝食の調理なんて卵を焼くくらいでほとんどやることないから、他の仕事を引き取るのはやぶさかではない。しかし管理コストを増やさない「手離れの良い仕事」を探さないといけない。どういうオプションがあるのか。

ひとつは朝飯の grocery shopping もやり、朝飯を E2E で引き取ること。これは理論的にはいいのだが、重複する材料(例: 卵) の扱いをどうするかが悩ましい。まあ卵は日持ちするので朝飯とそれ以外で共有しないのは一つのオプションかもしれない。あとは奥様が(好みなどの都合により)介入したいケースもある気がする。(たとえば自分はいつも whole wheat で multi-grain のパンを買うが白いパンも食べたいなど。) まあそのくらいの介入はどうぞ、ということにすればよいかもいれない。材料が余ったら冷凍するなり捨てる(ひどい)なりする。

ただ不足で困るのは朝食よりは子の弁当なので、朝飯を takeover してもいまいち問題が解決しない。では子の弁当も takeover すればいいかというと・・・。ちょっと荷が重いなあ。そしてこれは「たまに朝食と弁当の準備が発生する」現状より自分の仕事が多い。しかしまあ、それが正しいようにも思える。

が・・・ちょっとそこまでのコミットメントをする覚悟がないなあ。食事の不足や手抜きを受け入れるのもアリではあるが、食事が貧相だと場が険悪な空気になりがちなのでそれはそれで厳しい。のでしばらくは現状の不定期夜間買い物および調理を受け入れようとおもいます。はい。PyTorch は早起きできたときだけさわるということで。精神衛生マージンに若干不安があるが、まあ永遠に続くことでもないからだいじょうぶでしょう・・・。


もっと具体的で小さな問題な気がしてきた。朝食用食材の在庫補充を責任をもってみている人がいないせいではないか。夫婦で互いになんとなく足りないものを買ったり買い物リストに入れたりしており、そのせいでしばしばタイミングが遅れたり品揃えに漏れが出る。典型的な responsibility gap.したがって自分がすべきことは在庫補充担当の takeover ではないか。

ということでストックしておきたい朝食用食材を書き出してみるとオプショナルなものを含め 20 個くらいある。そりゃ買い忘れるわ。

紙にリストを書き出し、うち必須常備品に下線をひき、台所に貼っておく。これを寝る前や朝食調理時に walk through して足りないものを買い物リストに入れればよいでしょう。この手の作業の mental overload の出処は 1. 必要なものを思い出すこと 2. 必要性の有無を判断すること なので、リストを貼っておけばだいたい解決のはず。

いまなぜこの問題が顕著化したかというと、奥様の忙しさが高い時期だからでしょう。材料ではなく常備菜の枯渇については別途検討すべし。