砂糖戦争日記 (1)
娘のプレスクールのおやつに持たせるためと奥様がバーを買ってきた。これは・・・と成分表を見ると本体 19g に対し sugar 4g. 反砂糖帝国レジスタンスとしてこれは受け入れられないのでチーズやクラッカーなどにしてもらえませんかと頼む。以前はシリアルで似たようなお願いをした。
バーにしろシリアルにしろ、広告やパッケージングの力を感じずにおれない。これらの食品が「健康的である」というのは(反砂糖的価値基準に照らすと)どう考えてもでたらめなわけだが、なんとなく健康的っぽい雰囲気を形成するのには成功している。まあシリアルはさすがに demystify され基本的に砂糖の塊だという常識を形成した感があるが(気のせい?)、バーはまだファンタジーを維持している。プロテインですよ、ファイバーですよ、みたいな。でもさ、sugar だろ? な?
子供向けスナック類はより凶悪で、ほぼ確実に sugar に汚染されている。なぜなら子供は甘いものが好きで、これらのスナックはその味覚を直撃するようデザインされているから。いくらパッケージが fruits の写真でも中身は sugar なのだよ。というか fruits が想起する sensation に応えようとするなら大量の sugar をぶちこまざるをえない。嘘を砂糖で塗り固めている。
こういう偽装砂糖食品と比べると、アイスクリームやジャムのような直球はむしろ好ましく思えてくる。こいつらは主役が sugar であることが明らか。今日は特別な日だから celebration として drag party しましょうという非日常性がある。日常に染み出してくることがない・・・というといいすぎだけれど「特別なもの」にとどめておきやすい。