Spoilage

一つ前に育児をさぼると子どもの問題を見過ごすかもしれない、というニュアンスのことを書いたが、問題というのはちょっと違うなと思う。まあ実際に問題があるケースもないではないが、どちらかというと「変化を見逃す」というのが近い。変化の多くはポジティブなものである。有り体にいうと成長する。

変化を見逃すと、子どもは成長しているのに赤ちゃん扱いしてしまう結果になることが多い。やらせればできることを親がやってしまう。あるいは、まだできないけれど練習すればできる場面で、練習させてあげない。つまり「甘やかして」しまう。

甘やかしの原因について、以前は「子どもの struggle につきあうのが面倒なので自分でやってしまう」というサボりだけを想像していたけれど、実際はその手前、子どもが「がんばればできる」フェーズになっているのに気づかないケースもあると思い至った。Ignorance of ignorance. こわい。

こうした meta-ignorance をどうすれば避けられるかと考える。注意深く見守る、というのはあるけれども、それと並列して子どもの能力がどう成長していくかの期待値に関する知識もいるなと思う。発達段階の milestones みたいのを表面的に把握するのは簡単だけれども、自分がどこにどう involve して encourage すべきか、みたいのはもうちょっと踏み込んで勉強しないとわからない。

結局、親としての能力も他の能力と同じで実践と知識の両輪をバランス良く進めていく必要がある。どちらもだいぶさぼってしまったが取り返していかねばなあ・・・。