Podcast 負荷低減に向けて

Podcast 準備後始末に日常が圧迫されている問題の解決に向けてどうするかの braindump です。

方策1: 頻度を下げる。収録を隔週にする。月一回にする。シーズンオフを延ばす。すっぱりやめる。

どれかはやる。間隔を開けるのが聞き手としてはリーズナブルだろうが、頭の片隅に常に次回のことがある、というストレスはある。一方でシーズンオフを延ばすと存在を忘れられがち。あと自分たちも忘れがち。いまの一ヶ月くらいは、ちょうどいい気はする。他の podcast を眺めるに我ながら定期的にシーズンオフを挟むアイデアは良かったと思っている。

方策 2: 時間を短くする。これは Linear Digression がうまくやっているところ。聞き手には短い方が気楽でいい。編集の負担は時間比例なので間違いなくラクになる。一方、短い時間で意味のあることを話せるのかという疑問はある。Linear Digression はその点で妥協しているのと、あとは Katie が専門家なので話題の肝をズバッと俯瞰できるのと、ちゃんと興味深い話題を選んでこれるので機能している。たとえば Reality Engine の要点を興味深い形でズバっと 15 分にまとめるとか可能なのだろうか・・・準備はラクにならなそう。

方策 3: シリーズものを増やす。これは読むものを考える負担を下げる効果と、普段より時間をかけて一つの話題に踏み込める読み手としての満足感を両立できる利点がある。一方で最初に複数回かけるテーマを決めるのはやや大変で、かつ最初の一本を読んでみないと時間をかけるに値するのかわからない欠点もある。ついでに頻度を下げるのとセットになると聞いてる方はstimulation Tateno Culture不足で満足度下がるだろうなとは思う。

個人的にはシリーズまるまる redbook から読んだりなんらかのサーベイ論文からリンクをたどったり、というのをやりたいんだけどねえ。ある程度幅がないと聞く方はかなり飽きるであろうことよ。まあいいんだけど。

方策 4: 編集しない。3-4 時間の節約になりはするが・・・。一回やってみて人々の反応を見ようかな。どもったりマイクぶつけたりえーとかあーとか言い直しとか色々気になるので削りたいが、聴衆は当人たちほど気にしてはいないかもしれない。

方策 5: 準備で手を抜く。これは編集しないより抵抗あるなー・・・。一年くらい前から構成を変えてノートも真面目に準備するようになった。じっさい 13, 15 あたりの notes とここ 69, 71 の notes を比べると長さが倍くらいになっている。これは内容をマシにしたと信じている。準備にかける時間を人為的に cap することはできるだろうが、それは嬉しいのか? note の準備は話す内容を考えるのに時間を使うということで、それは読んで咀嚼して自分の中に素朴なメンタルモデルを作る作業、理解する作業でもある。理解するのをさぼるとか娯楽として論文読む意味なくね?


一歩さがり、逆の見方をしてみる: つっこんだ時間で自分の得たいものを得られるようにする。本来やりたい・やる必要があることと、コンテンツ作成を近づける。

これはたとえば Kaggle なり GitHub をやる (GitHub をやるとかすごい言葉だ)のに必要だった作業をコンテンツ化する。これは・・・・世のトップランナーがやると良いコンテンツになる可能性を秘めているが時代遅れな人がやっても退屈なだけではないかなあ。そしてトップランナーのフリをすることはできない。なんにせよ「必要な作業」というのはしばしば大抵 boring なものである。

論文じゃなくて本やウェブを読みたい気分もあるので、本を読んできて感想を話すという手もありうる。月一回、年 10 冊くらい?悪くないのではなかろうか。ただ相変わらず手を動かす助けにはなってない。

手を動かす行為がもつコンテンツとしての boredom を乗り切るための妥協はありうるか。たとえば・・・毎週気になるフレームワークやライブラリや言語やツールを触ってきて紹介する、という構成はどうか。ちょう表面的だが、それいったら論文読むのも表面的なわけで。コードをさわって試せるだけ良いかもしれない。しかし向井さんを巻き込むところに芸の強要みたいな無理っぽさがある。

逆に一切の妥協をやめるとどんなコンテンツがありうるか。たとえば: 毎週なり隔週なりで課外プロジェクトの進捗を報告し、ついでにちょっと雑談する。これは今とくらべると随分と世俗的なものになりそうだしボンクラ boredom 問題はあるが、ボンクラなりに reality show 的面白さはあるかもしれない。ただ二人だといまいち盛り上がらなそうだね。三人くらいいると良さそう。


ほかには・・・とかいくつかアイデアがあるわけだが、むしろそういうことは自分じゃなくてヒマな若者がやれ!なんで rebuild 出来損ないみたいな対談構成ばっかりなんだ!ドヤ顔はもうたくさん!もっと芸人としてあたまつかってコンテンツ考えろ!

ごめん言いがかりすぎた。これは完全に体力のない中年の八つ当たりなのでスルーしていただきたく。自分にとっての Podcast の問題はやることのなさではなく時間のなさなので、世の中に時間はあるけどアイデアがない人がいるのはそれはそれで仕方ない。誰もが自分自身の問題を抱えて生きている。

どうすっかなー。