The First (Failed) Attempt To note

そんなわけで note 書いてみっか、と試してみる。しかしダメであった(自分の出来が)・・・。公開するに値せず。

自分がオンラインで読んだものを紹介する、というのをやってみた。リンク、要約、一言感想、みたいのを並べていく。みんなも紹介した記事を読んで面白かったとかどうとかいう話をしようじゃないかという趣旨。

なにがだめか。まず自分の書いた要約がつまらない。自分としてはリンク先の関心を横取りしたいのではなく読者にリンク先を読んでほしいので、読んだ気になれる文章を書く気はない。一方で「読みたい気になる要約」という意味では文章のタイトル、ヘッドラインが圧倒的に優れているので、ちょっと使える字数が多いだけでやる気ない第三者が付加価値を生むのは難しい。自分の要約能力が低いだけかもしれないが、とにかくこの要約文のつまらなさといったらない。我ながら。

感想もぱっとしない。要約だけ読んで本文は読んでない読者向けに何を伝えれば良いのか。特に言うことない。ついでに自分は批評をしたいわけでもない(し、いちいち批評を加えるような文章を読んでいるわけでもない。)ディスり芸みたいのもやりたくない。「すごい。面白い。びっくりした」くらいしか書くことがない。

読んだものをただ並べるというのもいまいち。なにも考えずにならべると時系列になるのだが、結果として紹介文全体のストーリーもテーマも存在しない。そんなら Twitter にでも書けばよくね、という気になる。実際世の中のリンク横流しインフルな皆さんは Twitter をやっているわけだし。

ついでに読んでるものもなんというか、ほんとにそれ紹介したいの?みたいな気がしている。紹介を書いてみたのは The mindfulness conspiracy,  ‘They Were Conned’: How Reckless Loans Devastated a Generation of Taxi Drivers, The rise and fall of French cuisine, How Millennials Became The Burnout Generation とかなわけだが・・・なんつうか、アメリカの話なんだよね。あるいはイギリス(the guardian) 。Mindfulness とか Millennial とか日本語圏の読者どれだけ興味あるのだろうか。自分にとってアメリカの話というのは(住んでるので) relevant かつ (長くは住んでないので) novel なわけだが、novelity はともかく relevance はないよなあ。まあ興味ないよね。

日本の読者の多くがアメリカに興味を持つ文脈って armchair cultural study すなわち他国をだしに自国をディスったりおだてたりする話である。しかし自分は日本との比較はそんなに興味ないというか、なくはないが比較できるほど詳しくないし、そもそもそうした他人褌出羽守活動はやりたくない。詳しくないという話だと、ソフトウェア関係以外に自分は何の専門性もないので、紹介できるだけのリテラシーあるんか、という疑問はある。というかリテラシーない。

などなど、自分が書いた文章が自分にとってすらここまで面白くない体験は久しぶりでびっくりかつがっかりしてしまった。この路線はダメだな。


「読んだものを紹介する」活動をやろうと思ったのにはいくつか理由がある。

一つは、自分が読んだオンラインのリンクをただ捨ててしまうのは悲しいので、記録をつけてあげたい願望が昔からあったこと。世の中の人は Twitter なりブックマークサイトを使う用途だろうし自分も pinboard を使ってるが、自分にとって pinboard は reference であって journal ではない。もうちょっと日記的につけたい気持ちがあった。まあ fragments でいい気もするけれど、自分の話と何かを読んだ記録は分離したい気もしていた。記録のつけ漏らしも多いし。

もう一つ、日本語の「紹介記事」が持つ関心のサヤ取りが自分は気に入らなかったので、元記事を読むよう励ますテキストをできないかとぼんやり考えていた。結果としてこの試みは今回は失敗した。たぶんなにか違う take が必要なのだろう。

あとは最近 Digg Long Reads, Longreads, /r/Longreads などを購読して今まで自分に降ってこなかった類のコンテンツに出会えるようになったのを喜んでおり、これらリンクを横流ししたい気持ちがあったかもしれない。

世の中の newsletter の類はリンク先を読ませることに成功している印象だが、あれはそれなりの専門家が情報収集に時間をかけており、かつジャンルを絞っているからうまくいくのだよなあ。ランダムな人間がランダムに読んだもの、という切り口は厳しいというか、切り口になってない。むかし(今もあるかもだが)ニュースサイト、フィルターサイト、リンクサイトなどと呼ばれるランダムな個人がランダムに読んだリンクを列挙するサイトがあったが、それらは social aggregator にとってかわられた。 ああしたサイトの運営者のようにインターネットで時間を溶かしていない自分がその劣化版をやろうとしたと考えるとますますうまく行かないのは無理もない。

色々筋が悪かったということで、違うことを考えます。


追記 08/02

Podcast の宣伝兼おまけに使うことにしてみた。音声でのフォローアップ、ATP の真似ではじめたがいまいち機能してない気がしていたので別の方法を模索してみてよいでしょう。なお宣伝の効果は今の所でていない。文章として読まれ広まるコンテンツでないと宣伝にはならないのだろう。まあいいです。