伝統的サラリーマンの謎

そのむかし、テレビドラマなどにでてくる「サラリーマン」たちの仕事がなんなのか長らく謎だった。上司が「やっておいてね」とデスクの上にドーンと置いていく紙束とか。紙束を「やる」とは何なのか。

しかし自分が日頃電子的にやっている作業が仮に紙ベースだと考えるとだいぶ腑に落ちる: メールを読む/書く。バグをたらい回す。コードレビュー。Design doc.

上司や TPM につつかれるバグのトリアージとか、まさにドーンと置いて行かれた電子紙の束。

一方で自分はバグをたらい回すとか design doc とかいまのチームに来るまでそんなにやっていなかったので、これらが本質的な仕事とも思わない - 組織の bureaucracy に過ぎない。つまりむかし目にした fictional なサラリーマンたちは紙束という形の官僚的重みにもがいていたのだな。

それらサラリーマンの仕事がなんだったのかはわからないままだが、それはある意味 by design なのだろう。様々なホワイトカラーの仕事があるなかで大多数の共感できる「仕事」がオーバーヘッドなペーパーワークだった。

という事実に気づき、ますますペーパーワークが嫌いになった。やだやだ。