Book: The Age of Surveillance Capitalism

The Age of Surveillance Capitalism: The Fight for a Human Future at the New Frontier of Power: Shoshana Zuboff

Tim Wu の The Curse of Bigness を聴いて、テック企業のあり方について考えてみようかな・・・と聞き始めた。あちこちで話題になっている一冊。

なのだが・・・これ厳しくね?メタファとレトリックでひたすら FUD しまくってて聴くに耐えない。お前は何言ってんだ・・・と頭痛がしてきて数時間で挫折した。たぶん多少は意味のある指摘もしているはずで理解したいのだが、罵詈雑言の割合が高すぎてちょっと無理。空想上の巨悪を叩かれても、いやそんなことしてないんで・・・的な気分にしかなれない。耳が痛いのでなく頭が痛い話でつらい。

自分はテックカンパニーのプライバシーの扱いはもうちょっと何かが何とかなってもよいのではとは思っている。でもこういう乱暴なバッシングから有意義な議論が起こる様は想像できない。

自分の勤務先の現実なんて、世間の若いインターネット企業が growth hack とかいいはじめて何年もたったあとにようやくそういう話をしはじめたくらい prediction based でなんかするのに出遅れており、自分はこんなやる気なくて大丈夫なのかと思っていた(し、そのへん頑張らなすぎて消えていったとしか思えないサービスも多い。)Surveilance して predict できるならもっと色々うまくやってるはずじゃね?株価とか又聞きで判断せず製品さわった方がいいよ・・・まあ technical なあら捜しをしても詮無い書き手なのだろうけれども。

しかしこうやってセンセーショナルにバーっと叩いて、それがバズってなにかが起こるのかもしれず、そうしたら著者としては満足なのだろうなあ。レビューも絶賛してるのばかりだけれども、こういう話を聞きたい人が聞きたい話をしてくれて喜んでいる様子。炎上商法みたいのに振り回されるのだとしたら悲しいが、人々がこれを求めているところが時代なのだろうな。

繰り返すけど、評判から判断するになにか意味のある議論してるんだと思うのだよね。でもほんとにノイズがキツすぎて読めないよ。