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Blink がフォークして、WebKit/Blink が the Web Renderer (というと Mozilla の人に怒られそうだが) でなくなってしまった失望はブラウザから足を洗うきっかけになったわけだけれども、その後エンドユーザ製品としての Chrome の嫌われぶりとは裏腹に Electron だの Brave だのなんだのの Chromium 派製品は割と幅を利かせ続け、ついに IE/Edge も(何らかの形で) Chromium ベースになる日が来た。

これは Chrome/Chromium がんばったという話ではもちろんあるわけだけれども、それ以上に Microsoft の Windows というか desktop のやる気のなさの表れとも言える。だから方針を巡って喧嘩になったりはしないだろうね。

最近 desktop(laptop) を新調した身としては複雑な気分。Apple の Mac のやる気の無さの結果 Macbook が全体的にぱっとしなくなってしまった一方、一時期の Macbook のがんばりでバーを引き上げられた Windows laptop 業界は (Windows を受け入れるなら) 割といい製品が増え、Apple ファンはしばしば悔しがっていた。そうした高評価 Windows laptop の仲間には Microsoft の Surface ファミリも含まれている。でも Windows 本体がやる気ないんじゃハードウェアがんばってもしゃあねえな、という話にならないのかね。Windows PC メーカーは後に引けないから頑張るしかないのかもしらんが。PC オワコン気味は仕方ないけど滅びたわでもないんだから各位もうちょっとがんばってくれないかなあ。

一方で、力が抜けて色々クロスプラットフォームフレンドリになった Windows は、自分のように歴史的経緯で Windows に拒否反応がでてしまう勢がもう PC でどうでもいいわ、力を抜いてと戻る先にもなりうる。5 年後, Windows 11 は Linux ベース、とかわけわかんないこといいだしても不思議ではないな。Windows 全然好きじゃないけど、すくなくともドライバを自分でビルドしなくてもきちんと動くからね。


インターネットをみてるとウェブ標準の行方を気にしている人が一定数いる。個人的にはウェブ標準にかぎらずこの手のコードを伴わない標準というものはオープンソースによってだいぶ役割が小さくなったと思っており、標準とか言ってないでコードの側で透明性を保つ方がいいんじゃないの、と思っている。たとえば新しいプログラミング言語で標準化がどうとか言ってるのほとんどないよね。昔は ANSI とか ISO とかで標準化していたのに。

まあ単一私企業が実質的な主導権を持ってるオープンソースプロジェクトに透明性を期待できないという主張はわかるので、去年書いたみたいに foundation にするのが良いと思っていたけれど、さすがに the ship has sailed でしょう。やるなら WebKit だったろうから。Turning points というのは事後的にしかわからないものだね。