伸ばした背筋の記憶
仕事日記、もともとの着想はワインバーグの「スーパーエンジニアへの道」という古い本から得た。
この本は会社員になってすぐの頃に読んで以来、仕事を真面目にする気になるたびに読み返している。別段新しい本でもないし、別にリーダーになりたいわけでもない(原題は Becoming a Technical Leader。)プログラマ向け自己啓発、今なら他にも色々あると思うので特に誰かに勧めたいとは思わないのだが、自分はなんとなく読み返してしまう。今もってるやつなんてこっちに引っ越してきたあとわざわざ Amazon.co.jp で買い直してる。
大した本でもないのになぜそんなに読み返してしまうのかと考える。たぶん、過去に自分が仕事を真面目にやろうとした頃の気分がかすかに蘇るからだろうな。それで背筋が伸びる。
20代の、自分がそのうちリーダーシップ的なものを持つと疑わなかった自分はきっと、この本を読んでやがて自分のテクニカルな技能を捨ててリーダーシップに舵を切るのだろうか・・・(しかし自分なら大丈夫に違いない・・・)とか思っていた気がする。しかし自分はリーダーシップのようなものを得ることは全くなく、というと言い過ぎだけれどそういうのは今の会社に入る前に卒業して、下っ端プログラマとして今日に至っている。なので本書も後半にいくほど段々と縁遠い話になっていく。
・・・とそれはさておき、ページをめくりながら自分が真面目に働いていた事実を思い出すと、ちょっとやる気がでる。そういう本ってきっとみんな別々に持っているんだろうなと思う。