Personal CRM
二ヶ月くらい前から家族用に Highrise (Free Plan) を使い始めた。
主な用途のひとつは、コクヨ おつきあいノート みたいなもの(こんなものがあったのか!)。要するに親戚や知り合いに何をもらった、あげたなどを記録しておく。もらった・あげたの記録も義理人情の観点で大事といえば大事なのだけれど、そもそも自分はゆこっぷ(おくさん)の親戚や友達の名前とかを全然覚えられない問題があったので、それを記録しておけるのが助かる。Contact List に timeline がついたようなものだと思えばよい。
人付き合いで自分が抱えているもう一つの問題は、人から聞いた話を覚えていないこと。だから聞いた話のうち重要そうなもの(たとえば: 子供が生まれた、その子供の名前、転職したなど) を記録しておくのがもう一つの使いみち。
こういう情報をまったく忘れない人もいるけれど、自分のように付き合いの悪いコミュ障は道具に頼りたい。特にゆこっぷの血縁者や知り合いは自分の直接の関心事ではないせいか、まったく記憶に残らずいつも心苦しかった。Highrise のおかげでだいぶ心的負担が減った。記憶に残らないなら記録に残せ。
入力の手間はある。配偶者の協力が得られないと厳しい気がする。Upfront に大きなコストをかけないよう、ソーシャルグラフのうち実際に interaction のあった相手だけを記録することにしている。つまりアドレス帳のコピーはしない。
自分たちは普段はあまり social な interaction が多くないので記帳の手間は大したことないけれど、普段からたくさんの人に会ったり色々な会合に顔を出したりしている人は大変かもしれない。一方でそういう人ほど CRM の需要はありそうだが。まあ世の中 CRM が脳に内蔵されていてたくさんの人間関係を苦もなく manage できるひとっているよね。
Highrise はこの目的に最適なツールだろうか。わからない。紙の台帳よりいいのは確かだとして、世の中には CRM が山ほどある。自分は他に Monica を試した。Monica は営業やサポートではなく個人の人間関係の管理に焦点があり、この目的には向いている。ただ自分が試した時点では基本的な機能がだいぶ足りていなかったので諦めた。ただしその後ちまちま機能は増えてるっぽい。他の CRM は多くが営業活動支援に特化しすぎていて、家族のおつきあい帳には向いていないように見えた。ただ試してみたら案外いけるかもしれない。
Highrise の free plan は 250 contacts が上限。その上限に達したらどうするか、は考えていない。まあ上限に達するくらいマメに使えていたなら金を払っていい気もしている。やや高いけど。
どの道具を使うかはさておき、CRM でつきあいを管理するのは結婚してすぐやっておけばよかったと思った。様々な awkwardness や embarrassment を回避できたに違いない。家事の mental overhead をテクノロジで乗り切れるとよい。