復職日記 3
Day care が始まったので、予定どおり走って迎えに行ってみる。
が、こりゃだめだわ。まず日差しが強い。自宅まで徒歩15分、4 月でこれだと夏には子が熱中症になってしまう心配がある。日陰は涼しいんだけど、木陰のある気の利いた道ではないのだった。そして自分の身体が熱い。走ってきたからね・・・。抱っこひもでかかえているのだけれど、互いに身体がくっついているため子が暑そう。あと雨がふると厳しそうなのを肌を持って感じた。荷物が多いので、傘をさしてもあちこち濡れそう。
説明が難しいけれど、なんとなく危ない橋を渡っている感じがある。物事が自動車前提にデザインされている。自分ひとりだと特に困らないけれど、子を抱えていると身体の自由が効かないので不安。ガラわるいやつらに絡まれたりすると辛そう。
相談の結果、追加費用を払って預ける時間を延ばしたうえでゆこっぷ(奥さん)が drop off だけでなく pick up も担当することにしてみた。まわりの共働きにクルマ一台でやりくりしている人々を他に見たことがない。自分たちもいつかはもう一台持つことになりそうだけれど、今はまだ、という判断。
またゆこっぷの負担が増えてしまうのでだいぶ心苦しい。Good news は Pick up 作業自体はクルマがあるなら特段大変ではないこと。といっても退社時刻が hard deadline になるは厳しいこともあろう。せめてもの offloading ということとでゆこっぷの弁当は自分がひきとる予定。自分が食べない弁当を作るのは principal agent にならないか心配な一方、弁当も含めた献立計画全体を自分がコントロールするのは一貫性があるようにも思える。
これだけでなく、ゆこっぷには復帰後の時短勤務をお願いしている。これはすごい負けた気がしている。
自分を時短勤務にしないのは経済的な理由。時短に伴う減俸の絶対額および潜在的な解雇リスクのコストが違いすぎる。Tech 大企業勤務の自分と non-tech 小企業勤務のゆこっぷで給与格差があるのは当たり前で、だから時短の判断もそこそこ合理的だとは思っている。
一方で男女間の給与格差は広く知られた社会現象であり、それでも家事や育児を奥さんに押し付けないのがひとつのリベラルな態度。目先の経済的合理性やブートストラップのジレンマに負けず社会のあるべき姿を目指せという話なわけじゃん。だから経済的な合理性をとった自分は負けている。それに家事育児に職業的達成の邪魔をされたくないという個人的な願望が表面的な合理性の影に隠れているのも事実で、それも後ろめたさに繋がっている。
理想に対して資源が足りない以上、こうした葛藤が終わることはないだろう。極端、単純、乱暴な理想を受け入れれば解決する部分もあるのだろうけれど、今のところ受け入れる気はないので後ろめたさとともに生きていきます。