景気の波に乗る

Kent Beck が不景気に備えろと説き、話題になっていた。

自分は臆病なのでいつも不景気のことを考えてしまう。でも最近はたまに逆を考える: 景気がいいなら冒険してもいい。あるいは、冒険は景気がいいうちにしたほうがいい。

冒険の種類は問わない。会社をつくる、大学に入り直す、結婚する、子供を持つ、あるいは文字通り未開の地へ冒険に出かける。何らかのリスクをとるのは、景気のいい時がいい。自分が失敗したとき、それを受け止めてくれる余裕が社会にあるだろうから。景気が悪いとそうもいかない。

自分は普段の性格とは裏腹に思いつきや衝動でランダムに冒険してしまう。タイミングについて考えていない。でもタイミングがよければ楽なことがあったかもしれない。世の中がサブプライムから立ち直りハイテクブームに突入した2010年からの数年間、自分はぼんやり暮らしていた。そして華やかさの裏で陰りが噂されだした頃からばたばたと冒険にでかけた。これが数年早かったらといつも思う。

何も考えてないのだから都合よく物事が運ぶはずはないし、そこに大きな後悔もない。でも景気の波に乗るのが上手い人はきっとどこかにいて、そういう人は時代の力を使って大きな冒険を成し遂げるかもしれないね。