にわか Audible ファン

Macbook を壊してしまい、手元にデスクトップ環境がなくなってしまった。いい機会だから電話でどこまで文章を書く気になるか試し中。たまには世代格差に向き合わないとね。

さて、最近ふと Audible を聞き始め、気に入っている。Podcast のおかげで音声メディアに抵抗がなくなったせいもある。先月から三冊読(?)了、一冊挫折、いまは五冊目。

Audible で本を聴くのは、ものによっては活字で読むよりラクな気がする。語学力の制限もあり、自分は本を読むと消耗する。気がつくと居眠りしたりネットを見たりしてしまう。活字と違い音声は勝手に進んでいき、ダレることが少ない。皿洗いやジョギングなど体を動かしながらだと眠くもならない。

内容の難しさや集中力の不足で話を聞き逃し理解が欠けることはある。本腰を入れて読む技術書なんかには向かない。

もっとも込み入った難しい本はあまり音声化されてない。自分が Audible で聴くのは軽めの読み物。エッセイ、ハイテク偉人伝、自己ケーハツとか、時間があったら読みたいと思いつつ読まずにいた本を選んでいる。先月聴いたのは The Everything Store, Make It Stick, What I Talk about When I Talk about Running. あとは亡くなった Oliver Sacks を偲んで The Man Who Mistook His Wife For a Hat を聴いてみたものの、これは難しすぎ半分くらいで挫折した。活字でも辛そう。要修行。

自分を英語に差し向けるため、何年か前からなるべく日本語の本を読まずにやってきた。でも結果として読書量が激減し困っていた。こういう「面白そうだけど読まなくていい本」は全く読めない。Audibleのおかげでそれが生活に戻ってきて嬉しい。

音声本一冊の長さは5−6時間から長いものだと10時間以上。実際試すまでは長いと思っていたけれど、自分はジョギングと家事労働あわせて一日平均一時間くらい耳が空いていた。10時間の本が月に三冊聴ける。悪くないでしょ。

再生速度も変更できる。ただ1.25倍を試してみたら自分にはやや無理があった。ナレーションの音声はPodcastの喋りよりずっと聞きやすいものの、解釈のスループットが間に合わない感じ。これも要修行。

聴きやすさ以外で Podcast と Audible の違いは何か。これはウェブと本の違いみたいなものだと思う。本に速報性や即興の面白さはない。金もかかる。でもまとまった考えを読む良さがある。その時の気分で選べばいい。Audibleだと一単位が長いぶん Podcastの面倒だったエピソードを選ぶ手間が少ないのはよい。

ガジェット。ながら聴きにはワイヤレスイヤホンが必須。試しに首輪型(こういう感じ …の安いやつ)を買い、かけっぱなしにしてみている。掃除機をかけるかとか配偶者の身支度を待つみたいな細かい時間を使えるようになる。

まとめると、家事を読書に変えるAudibleはなかなかよいという話。日本版は月額一定聞き放題らしい。ちょっと羨ましい。