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via 第3回 常にそこにいろ:継続は力なり―大器晩成エンジニアを目指して|gihyo.jp … 技術評論社

ひげぽん氏の連載がオンラインで読めるようになっていたのを知る。

この「常にそこににろ」は連載の中でもいい話だと思った。リーダシップをかんじる。リーダーシップを追求していない自分は、常にはそこにいない。線引きとしては、自分の仕事に直接関係あるものはやるけれど、そうでもないものはやらない。たとえばメールやコードレビューの返事はするしチケットも更新するけれど、長引いている技術的な議論、みたいなやつからは早めに撤収しスルーしている。たとえば Dagger をコードにいれるか否か、みたいなやつ。

Dagger の例のようにコードベース全体に影響がある話や、チームのポリシーに手を入れるような議論は長引く。そういう議論から撤収するということは、影響範囲の大きい判断には影響を与えないということでもある。影響力の大きさがすなわちリーダーシップだから、自分にリーダーシップはない。

影響力を諦めた見返りとして、人々が長々としたメールを書いたり追加のミーティングに時間を使っている間にコードを書いたり調べものや考え事ができる。ただ影響力を行使しなかったせいで物事が悪くなってしまっても文句は言えない。そういう時は諦めて逃げ出そうと自分は考えているけれど、あまり生産的な態度ではないとも思う。

Pick Your Battles という言葉がある。書籍 Fearless Change も pick your battles と念を押す。HBR には How to Pick Your Battles at Work なんて記事があった。何でもかんでも口を挟むのではなく重要なものに絞って参戦しなさい - 意見が強い人に向けたメッセージ。自分にもそういう時期があったかもしれないけれど、あちこちで不毛な戦いを目にするうちにアホくさくなり今のような態度が板についてしまった。でもたまには battle を pick した方が良いのだろうな。戦う気の無さは fear 故じゃないのといわれたら、まあそうかもしれないね。英語できないからでしょ、といわれるとだいたいそうです。