Cloud Editors Don't Work (for me)

Chromebook がサボり端末化しつつあるので、生産的たるべくコードも書けるようにしたいとブラウザベースのオンライン開発環境を試したが満足いくものはなかった。参考にしたリンク

ゴールとしては、ちょっとしたコードを書きたい。たとえば今じぶんは Programming in Haskell を読んでいる。これを写経したり章末問題を解いたりしたい。あとはその他の新参言語で Euler を解いたり、Repl で知らない機能を試したりしたい。そういうカジュアル小規模コーディングが目的。

Koding. Vagrant みたいな provisioning をやってくれる。そして provision した VM に対するファイルブラウザ、ターミナル、エディタを提供する。エディタは Ace をつかっている。

全体に設定が柔軟なのはよい。プロビジョンのスクリプトを自分で書ける。VM も好きなクラウド業者に置ける。たとえば自分なら GCP を使いたいとして、GCP が普通にサポートされているしインスタンスタイプなども選べる。ユーザが GCP project の service account を Koding 用につくってあげて、Koding はそれで API を叩く。ファイルブラウザも便利。欠点としては、遅い。Ace はいまいち。Haskell の syntax highlighting もない。

Codenvy. Koding と似てるけど、融通が効かない。エディタは Eclipse Che. たぶん以前 Orion と呼ばれていたもの。HTML 断片を除くと Orion の文字がちらちらと見える。Haskell サポートはナシ。Koding と比べ利点を見いだせず。

Codeanywhere. コードを編集するのだけに特化している。いちおうコンテナの中でテストを動かしたりはできるっぽい。Code Mirror ベースのエディタ。Haskell の syntax highlighting あり。コードの置き場は様々なバックエンドが使えて、VM から SFTP でひっぱってきたりもできる。

理論的には良いかんじだが、バックエンドとつなぐ Connector がまったく動作しない。ためしに使ってみた Github バックエンドと Google Drive バックエンドどちらも動かず。バグにしてもひどすぎじゃね?

Ideone. もう IDE はいらないからこのくらいでいい...んだけど広告があまりに邪魔。金払って消せないかなあ。あと書いたものが手元に残らないのはやや寂しい。Ideone.com で見えるんだけど。

理想的には VS Code がブラウザで動けば良い。そういえば VS Code の Monaco エディタを生み出した VS Online はどうなったのか。調べたところ今は VS Team ServicesVS Team Services と名前を変え、IDE としての機能はなくなったらしい。

なお Cloud 9 は以前試し済み。だいたい Koding や Codenvy みたいなもんだったと記憶。


Web IDE は総じて遅いのがまず辛い。ARM Chromebook の遅さに輪がかかってしまう。そして自分のようなマイナー言語のおためしや小さいスニペットを書きたいだけの人に IDE は overkill すぎる。どのみち IDE 支援の弱い言語ばかり。ただまともなエディタとターミナルがあればいいんだよ。ターミナルで Vi だの Emacs だのを使いたくないだけなんだよ...

よい代替案を模索中。Chromebook を諦めろという結論なのかもしれないけど。