レガシー技術

クレカに適応した身から見ると、東京や札幌で目にするスイカ系カードの普及っぷりはすごい。自分はあまり現金を持ってこなかったのでなるべくクレカで払おうとするが、けっこう使えないが店が多い。でもスイカは使える。悔しい。自分も前は使ってたはずだけど、間をあけてから見直すと驚く。

レガシーテクノロジたるクレカと比べスイカは色々優れている。プリペイドだからサインはいらないし、一方でチャージもできる。そして見える数字で識別しないから紛失してもまあまあ安心。詐欺師やかっぱらいの跋扈するクレカとは違う。クレカの利点なんて海外で使えることと Mint くらいな気がする。

アメリカはレガシーが足を引っ張り次の世代のテクノロジ競争では苦戦するだろうという話を何かで読んだ。クレカはそんなレガシーのひとつ。たとえば Apple Pay や Android Pay, イマイチ流行ってない。そして実際クレカと比べるてものすごく便利ではない。だからか導入がすすまず、今のところ一部の気の利いた店でしか使えない。日本はクレカが流行らなかったおかげで新しい世代のスイカ族が広まる余地があった。

もっともアメリカ人が競争相手として恐れているのは日本でなく中国。自動運転車にしても、国民が既に一人一台車を待っているアメリカより車がそこまで普遍的でない(が国土の広さ故に需要はある)中国の方が流行る下地がある。そういうものが色々あるという主張。今はグレートファイアウォールがあるから向こうも外に出てこれないけれど、なんらかの形でパンドラの箱が開いたらと恐れているアメリカ人は多そうだ。最近の Uber 撤退以来そんな論調をよく見る。

アメリカにはがんばってほしいもんですが、どうなるのかね。そして日本はいま中国からタイムマシン商法をやると一山当たりそう…とおもいながらシャオミの本を読むのだった。